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エネルギーと環境の調和による持続可能な社会への貢献
千代田化工建設株式会社

千代田化工建設グループは創業以来掲げる「エネルギーと環境の調和」という経営理念の下、地球環境と人間社会が持続可能であるために、エンジニアリングで気候変動への対応や炭素循環社会の実現を目指し、新たな課題の解決に貢献します。

目次

    地域に根差した再生可能エネルギー普及拡大への取り組み


    当社は2012年の再エネ法施行後より再エネ発電所建設を開始し、工業エリア・都市部や山中などの郊外、空港などの公共施設近傍、工場屋根置き等の様々なロケーションでの太陽光発電所やバイオマス発電所の設計・建設に関与し、約40件、約500MWの実績を有しております(2022年4月現在。建設中のものを含む)。また、最近では北海道天塩郡豊富町において、地域の風力発電の普及促進に資する北豊富変電所蓄電池システム建設工事を遂行しております。本プロジェクトは、風力発電国内最大手の㈱ユーラスエナジーホールディングス様などが出資して設立した特別目的会社である北海道北部風力送電㈱様が北海道北部地域で実施する事業のうち、北豊富変電所に併設される世界最大級の蓄電池システム(出力240MW、蓄電池容量720MWh)を当社が一括元請けとして取りまとめ建設するものです。蓄電池を含めた蓄エネルギー分野は、自然環境の影響を受けやすい再生可能エネルギーの安定供給を実現するため今後成長が期待される分野です。当社は、この分野の経験・知見を積み上げ、再エネ発電所を核とした地域での分散型エネルギー供給事業の普及・拡大に貢献できるよう取り組んで参ります。


    「エンジニアリング」を通じたCO₂削減に寄与


    当社は製品を製造する所謂メーカーではありません。地域の特色・要望やエネルギーの需給状況に沿った経済的に最適なエネルギー供給システムを、エンジニアリングを通じて中立的な見地から必要な構成設備を統合して計画することができるシステムインテグレーターの機能を有します。最適なエネルギー供給システムは、電気を作る発電所だけでなく、定常時も災害時も安定した電気・エネルギーをいかに供給していくかというエネルギーマネジメントの観点が必要です。当社は、これまで培われた各種の発電・ユーティリティ設備の設計・建設の実績に加え、経済産業省が進める「地域マイクログリッド構築事業」において、事業者に対しマスタープラン作成を助勢するなど、この分野での知見を蓄積しております。また、再エネ電力から製造した水素の利活用として、電力部門を交通・産業部門、熱部門など他の消費分野と連携させるセクターカップリングによる社会インフラの改革や、地域で排出される二酸化炭素の回収・有効利用(カーボンリサイクル)を念頭においた先進的かつ複合的な脱炭素への取組みを目指して参ります。

    SPERA水素で実現するゼロエミッション社会


    当社は将来のエネルギー社会における水素の有効性に着目し、2002年から水素を貯蔵・輸送する媒体となるメチルシクロヘキサン(MCH)から水素を得る高性能な触媒の開発を開始し、2011年までに商用使用のできる脱水素触媒の開発に成功しました。その後、2013~14年に掛けて当社研究所内にパイロットプラントを建設し、10,000時間以上、水素化および脱水素の連続運転を行い、触媒およびシステムとしての高い性能を確認し、2020年にNEDO水素社会構築技術開発事業においてグローバル水素サプライチェーン実証プロジェクトを成功裏に完了しております。これにより、水素活用における課題の一つである、水素の安全かつ容易な大量貯蔵・輸送が可能になりました。当社はこの安全に水素を貯蔵・輸送できるMCHを『SPERA水素TM』と呼んでいます。将来的には世界各国や日本各地で再エネから生産した水素を『SPERA水素』化し、それを日本・需要地へ輸送して、水素として使う現場まで安全に運び、各地の発電所や水素ステーションなどで効率よくMCHから水素を分離(脱水素)して利用することで地球温暖化防止に貢献して参りたいと考えております。

    この記事の著者

    千代田化工建設株式会社 角南 雄大 (スナミ ユウダイ)
    千代田化工建設株式会社
    角南 雄大 (スナミ ユウダイ)
    営業本部 エネルギーマネジメント営業推進部 新エネルギー・事業創生セクション
    2021年より再生可能エネルギーの営業部員として現業務に従事。
    営業本部 エネルギーマネジメント営業推進部 新エネルギー・事業創生セクション
    2021年より再生可能エネルギーの営業部員として現業務に従事。
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