十日町市の概要
十日町市は新潟県の南部に位置し、十日町盆地の南北を大河信濃川が流れる人口約5万人の都市です。国内有数の豪雪地であり、市街地においても平均2mの積雪となります。
平成11年に約5,000年前の火焔型土器が国宝に指定され、平成12年から3年毎に国際芸術祭「大地の芸術祭」が開催されています。また、令和2年6月に「究極の雪国とおかまち-真説!豪雪地ものがたり-」が日本遺産に認定され、十日町市の特徴を生かしたまちづくりと魅力発信を行っています。
十日町市が目指すエネルギー政策
十日町市は、平成28年度策定の第二次総合計画において、市内消費電力量の30%を再生可能エネルギーで創出することを未来戦略として位置づけ、多様な取組みを進めてきました。また、同年10月にバイオマス産業都市に認定され、令和2年6月には「2050年ゼロカーボンシティ」を宣言するなど、脱炭素社会の形成に向けた取組みを加速させています。
主な取組みとしては、福祉施設から排出される「使用済み紙おむつ」を回収・燃料化し、再び福祉施設で熱利用を行う「使用済み紙おむつの燃料化実証事業」や、日本三大薬湯「松之山温泉」の地熱を利用した「松之山温泉地熱バイナリー発電」など、官民が連携し先進的な取組みを行っています。
さらに、市役所本庁舎や学校施設など、公共施設への太陽光発電、蓄電池設備、地中熱利用設備の導入を進めるとともに、一級河川や農業用水を活用した小水力発電の導入可能性調査など、エネルギー資源の幅広い利用に向けて施策展開を図っています。
その他、市民や事業所への太陽光発電、薪やペレットなどのバイオマスストーブ、地中熱利用設備などの導入支援として、県内トップクラスの補助制度を設けており、市全体で再生可能エネルギー利用の底上げを図っています。
今後も脱炭素施策を着実に進め、2050年ゼロカーボンシティの実現を目指します。
この記事の著者
十日町市
松本隆志
環境エネルギー部エネルギー政策課 課長補佐
平成13年度入庁。平成29年度の組織改正によりエネルギー政策課へ異動。バイオマス産業都市事業などに従事する。
環境エネルギー部エネルギー政策課 課長補佐
平成13年度入庁。平成29年度の組織改正によりエネルギー政策課へ異動。バイオマス産業都市事業などに従事する。
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