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ゼロカーボンシティ銚子の実現に向けて
銚子市

目次

    銚子市の概要


     銚子市は東京から約100キロ、関東平野の最東端に位置し、夏涼しく冬暖かい海洋性気候が特徴です。全国屈指の水揚げ量を誇る銚子漁港、「夏涼しく、冬暖かい」気候を活かした農業、歴史と伝統を実感できる醤油工場や、これらの産業基盤から産出される豊富で新鮮な食材・特産品を備えるなど、多くの地域資源に恵まれたまちです。

     また、本市は日射量・風況にも恵まれ、市内には多数の太陽光発電・陸上風力発電が立地しています。再エネ海域利用法に基づく洋上風力発電の促進区域にも指定されており、2028年9月には銚子市の南沖合で31基の洋上風力発電が運転開始する予定です。

    地域新電力「銚子電力(株)」の設立


     市内に再エネ発電設備が多数立地するものの、市内で発電された電力の多くは大手電力会社に売電され、市外に流出していました。

     そこで銚子市では、再エネの地産地消の取組などを通じた地域内の資金循環・地域活性化を目的に、市が50%を出資して2018年6月地域新電力「銚子電力(株)」を設立しました。2023年1月現在、市内の陸上風力発電から特定卸供給を受け、公共施設を中心に一般家庭や民間企業へも銚子市産の電力を供給し、電力の地産地消を実現しています。

     また、銚子電力(株)は利益を株主に配当せず、地域に還元することとしています。地域還元策として、銚子市の避難所へ独立型太陽光パネルや可搬型蓄電池などを寄贈するほか、地元ローカル鉄道「銚子電気鉄道(株)」と連携した電力プランや、子育て世帯向けに子どもの人数分電気料金を割り引く子育て割りプランなどを展開しています。


    ゼロカーボンシティの表明


     銚子市では2021年2月、2050年を目標年次とするゼロカーボンシティを表明しました。具体的な取組として、銚子電力(株)と連携し、2022年4月から市内全小中学校及び市立高校へ非化石証書を活用した実質再エネ100%電力を供給しています。

     また、2023年3月には、ゼロカーボンシティの実現に向け、取組の方針や地域の特性を活かした実効性の高い再生可能エネルギーの導入目標、脱炭素社会の構築につながる取組を盛り込んだ「銚子市ゼロカーボンビジョン」を策定する予定です。

     豊かな自然からつくられる銚子市の魅力を未来世代につなぐため、オール銚子でゼロカーボンシティの実現を目指します。

    この記事の著者

    銚子市 企画課洋上風力推進室 主任主事 伊藤侑里子
    銚子市
    企画課洋上風力推進室 主任主事 伊藤侑里子
    平成27年入庁。平成31年4月に企画課洋上風力推進室へ異動。洋上風力発電の誘致促進や銚子電力(株)の運営補助に携わる。
    平成27年入庁。平成31年4月に企画課洋上風力推進室へ異動。洋上風力発電の誘致促進や銚子電力(株)の運営補助に携わる。
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