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ゼロカーボンシティの実現に向けた「かすみがうら市」の取り組み
かすみがうら市

目次

    茨城県かすみがうら市の概要


    かすみがうら市は、茨城県の南部に位置し、筑波山系の山々と日本で2番目に大きな面積を誇る湖「霞ヶ浦」に囲まれた自然豊かな人口約4万人の都市です。

    東京から約70kmの距離に位置し、首都圏から車・電車で約1時間、茨城空港からは車で約30分とアクセスも良く、「筑波山地域ジオパーク」やナショナルサイクルルートである「つくば霞ヶ浦りんりんロード」を有し、ハイキングやサイクリング、湖「霞ヶ浦」の湖岸沿いでの水辺のアクティビティなどが人気です。

    また、果樹栽培が盛んで観光果樹園も多く、柿・栗・ブドウ・梨・イチゴ・ブルーベリーなど、年間通してできるフルーツ狩りも人気がある他、さつまいもやレンコンなどの農作物、湖「霞ヶ浦」で捕れるワカサギやシラウオなどの魚介類など、豊富な食材にも恵まれています。

    ゼロカーボンシティかすみがうらの挑戦


    かすみがうら市は、本市の素晴らしい環境を将来へ引き継いでいくため、2050年までに二酸化炭素排出量の実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ宣言」を2023年5月に行いました。

    ゼロカーボンシティの実現のためには、市民や事業者の皆様の理解と実践が必要不可欠となるため、まずは、市民一人一人が地球温暖化の問題に関心を持っていただけるよう、市が率先して取り組むことが必要と考えています。「グリーンスローモビリティの実証」や「古民家や廃校を利活用した太陽光発電の導入」など、官民一体となって各種取り組みを進めることで、機運を高めていくことが重要と考えています。

    また、霞ヶ浦の地域文化の一つに「帆引き船」があります。現在は、観光帆引き船として操業していますが、元々は観光用ではなく、漁法として考案されました。凧の原理を応用し、巨大な帆を張り、風の力を受けて船を横流しすることで水中の網を引く漁法です。この帆引き船を、自然と人との共生・調和の目指すべき姿として捉え、脱炭素社会実現に向けた環境のシンボルとして魅力を発信していきたいと考えています。湖「霞ヶ浦」の環境対策と併せて、湖面を活用した再生可能エネルギーの活用や帆引き船の活用など、地域の特性を活かした取り組みも、官民が一体となって積極的にチャレンジしたいと思います。

    <2023年5月 ゼロカーボンシティ宣言を行う宮嶋市長>



    かすみがうら市の共創ワーケーション


    かすみがうら市では、関係人口創出のため、令和3年度からワーケーションプロジェクトを進めています。地域とのつながりを意識した「コミュニケーション」に注目し、地域資源や地域課題をテーマに議論を深める「課題解決型」や「人材育成型」のワーケーションに力を入れています。令和4年度は、「農業」や「SDGs」をテーマに実施をしましたが、令和5年度は「環境」をテーマに取り組みたいと思います。行政(官)だけで出来ることには限界があります。かすみがうら市では、企業の皆様と共に創り上げる「共創」を大切にしています。官民一体となって、地域特性を生かしたカーボンニュートラルの実現を目指します。

    この記事の著者

    かすみがうら市 産業経済部理事 高井 淳
    かすみがうら市
    産業経済部理事 高井 淳
    2003年、経済産業省(関東経済産業局)に入省。地域振興や中小企業支援を手掛け、2021年4月より、茨城県かすみがうら市へ出向。ワーケーションプロジェクトによる関係人口創出をはじめ、令和5年度からは新エネルギー担当理事として、脱炭素に向けた各種施策に取り組んでいる。
    2003年、経済産業省(関東経済産業局)に入省。地域振興や中小企業支援を手掛け、2021年4月より、茨城県かすみがうら市へ出向。ワーケーションプロジェクトによる関係人口創出をはじめ、令和5年度からは新エネルギー担当理事として、脱炭素に向けた各種施策に取り組んでいる。
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