キッチンカーで街を豊かに

キッチンカーとは、食品の調理設備を備えた車両で、その場で調理した料理を提供する移動販売車のことです。

機動力を活かし、必要な場所へ必要なサービスを届ける特性がコロナ禍から売上の柱を店外に求める飲食事業者に注目され、キッチンカーの台数は全国的に増加しています。

キッチンカーは、まちづくりの視点から見ると、街の活性化や多様化に貢献でき、何もない空きスペースに設備投資などの必要がなく商店街を作ることもできるので、今では街に欠かせない存在になってきているのではないでしょうか。

今回のコラムでは、まちづくりにおけるキッチンカーの役割や魅力、そしてキッチンカーを支援するサービス「SHOP STOP」のコンセプトや概要、今後の展開について紹介します。

まちづくりにおけるキッチンカーの役割や魅力について

キッチンカーは、移動性や柔軟性を活かして、様々な場所やシーンで営業できる移動型の店舗です。

空き地や公園などの空間を有効活用したり、イベントやフェスなどの賑わいを創出します。

それだけでなく、キッチンカーは、個人経営も多いため、地域の食文化やニーズに応える多様性や創造性がある店舗が多くあります。

キッチンカーは移動販売の特性を活かして、それぞれの店舗がそれぞれの想いで事業を継続することで、食を通じた人と人とのつながりやコミュニティづくりにも貢献しています。

これらのことから、キッチンカーは、街の風景や人々の暮らしに彩りや活気をもたらす存在です。

キッチンカーと顧客との接点を強化するサービス「SHOP STOP」

「SHOP STOP」は、キッチンカーなどの店舗型モビリティビジネスのプラットフォームです。

アプリでキッチンカーの営業場所や情報を見たり、近くに来たお気に入りのキッチンカー店舗を通知したりできます。

現在、全国20都道府県で営業場所1000カ所以上、登録店舗数2500店以上（2023年5月15日現在）を展開し、日本最大規模のプラットフォームとなっています。

「SHOP STOP」は、キッチンカー事業者と顧客の接点を創出するだけでなく、まちづくりにおけるキッチンカーの可能性を最大限に引き出すことを目指しています。地域の自治体や自治会、企業や団体とも連携し、キッチンカー業界の発展やインフラ化に向けて様々な取り組みをしています。

例えば、営業許可や安全衛生、ゴミ処理などのルール設計や開業支援を行ったり、キッチンカー事業者や顧客の声を反映したサービス改善や品質向上に努めたりします。

また、災害時にはキッチンカーを活用した防災力向上にも取り組み、「フードトラック駆けつけ隊」を運営しています。この団体は、SHOP STOPのプラットフォームを活用して自治体の危機管理をサポートする役割も担っています。

キッチンカーを支援するプラットフォームとして

「SHOP STOP」は、キッチンカーを支援するプラットフォームとして、より良い社会の実現に貢献したいと考えています。

また、今後は、キッチンカーだけでなく店舗型モビリティという概念を広げていきます。

店舗型モビリティとは、移動性や柔軟性を持ちながら、様々なサービスや商品を提供する移動販売車の総称です。

例えば、美容室やマッサージ、本屋や花屋などがあります。「SHOP STOP」は、これらの店舗型モビリティもサポートし、社会インフラとして活用することで、人々の暮らしに新しい価値や体験を提供することを目指しています。

今後は大都市圏だけではなくキッチンカーの機動力を活用し地方創生などにも貢献してまいります。