2023年4月FOUREメディアサイトをリニューアルしました!

FOURE SUMMIT2024を振り返って
FOUREメディア編集部

目次

     2024年8月2日に、当協会2回目の主催イベントとなる「FOURE SUMMIT 2024」を開催いたしました。今回のテーマは「みんなで考える地域再エネの輪」、FOUREが掲げる「地域共生」の実現のために、国、地方自治体、そして再生可能エネルギー事業者が、どのように取組んでいるかをご紹介頂きました。

     今年の8月の日本の平均気温は、気象庁の統計開始以来2番目に高い気温を記録、地球温暖化が進行していく中において、脱炭素実現に向けた取り組みの重要性がより一層高まりつつあります。実は、今期に入りFOUREにご入会頂く団体が増えてきました。その背景には、再生可能エネルギー導入に際する地域課題対応の問題が顕在化していることがあります。そして、今回上記テーマを掲げた講演会を案内したところ、会場には31団体、81名の方にご参加頂き、それ以外にもオンラインで参加頂いた方もいらっしゃいました。

     まず、代表理事の西田より、FOUREの設立当時の理念を説明しました。日本の未来のために皆で協力していくこと、発電所のある地域を大切にすること、再生可能エネルギーをより多くの人に安価でつかってもらうためのしくみづくりにチャレンジすること、みんなの知恵でよりよい仕組みをつくっていくことが、4つの基本理念であり、FOUREの理念にご賛同頂いた会員の皆様と一緒に理念を実現したい、とのことでした。
     
     次に、環境省大臣官房地域脱炭素請託調整担当参事官室係長の伊藤敦朗様より基調講演を頂きました。本年5月に第六次環境基本計画が閣議決定されたこともあり、環境基本計画のことを主にご説明頂き、気候変動などの環境危機に対して社会変革が必要であり、そのためには国と市場そして地域社会が共進する社会の構築が重要とのことで、特に地域社会にどのように裨益していくのかが注目されているとのことです。また、具体的な地域での先進的な取り組みとして、富山県高岡市での使用済太陽光発電設備を金属工業団地で再生すること等、環境と経済を両立している事例についてご紹介いただきました。


     2つ目の基調講演は、大阪市環境局環境施策部環境施策課エネルギー政策担当課長代理の天野邦彦様より、脱炭素先行地域の取組みについてお話しを頂きました。なお、FOUREはこの先行地域の共同提案者として大阪市様と一緒に取り組んでいます。先行地域のテーマは、再エネの確保が難しい大都市中心市街地での脱炭素の実現であり、今回は御堂筋エリアを対象に取り組んでいます。FOURE会員が発電所を持つ地域の再エネ電気を御堂筋エリア等の需要家に届け、その電気代の一部を地域に還元するというスキームです。そのスキーム自体もFOURE会員で検討しているものです。また、来年開催予定の万博においても脱炭素の取組みを世界に発信していきたいとのことでした。


     そして、基調講演に参加した2名とFOURE理事会社メンバー5名の計7名でトークセッションを行いました。動画とスライドを使い、各社が取り組む様々な地域共生や課題対応事例に関してお話しいただきました。地域活性化拠点の開業、再エネを体験できる宿泊施設の構築、自然環境に配慮したリユースパネルの有効活用、地域の重点インフラ施設への再エネ導入、島しょ地域での安定的な再エネの供給等についてご説明頂き、相互に熱い議論が交わされる中で、参加者の方も地域課題対応に関する多くのヒントを見出すことが出来たようです。


     最後に会場の参加者で懇親会を行い、大いに盛り上がる中、FOURE SUMMITが幕を閉じました。

     FOUREは、今後もこのような取り組みを続けて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

    この記事の著者

    FOUREメディア編集部 事務局長 小先文三
    FOUREメディア編集部
    事務局長 小先文三
    2023年4月よりFOURE事務局長を務める。この8月にゼロカーボン家庭を高らかに宣言。速やかにEV車を購入し、現在、自宅に屋根上太陽光と蓄電池の設置を計画中。
    2023年4月よりFOURE事務局長を務める。この8月にゼロカーボン家庭を高らかに宣言。速やかにEV車を購入し、現在、自宅に屋根上太陽光と蓄電池の設置を計画中。
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